2026年8月4日 ・ 読了目安 6 分
zaico無料プランが終了 — 個人・小規模事業者の移行先まとめ
クラウド在庫管理サービス「zaico」の無料プラン(ミニマムプラン)が2026年5月31日をもって提供終了となりました。 2026年6月1日以降、無料プランのアカウントはログイン自体はできるものの、データの閲覧・操作ができない状態になっています。 新しい料金プランは最も安いスタータープランでも月額8,980円(税別・税込9,878円)からで、以前のように「まずは無料で少しだけ」という使い方はできなくなりました。 個人事業主や小規模店舗でzaicoの無料プランを使っていた方にとっては、移行先を決める必要が出てきています。
何が変わったのか
zaico公式の発表によると、2026年6月1日から新料金プラン(スタータープラン/ベーシックプラン/プロフェッショナルプラン)が開始され、従来のミニマムプラン(無料)とライトプランは新規契約ができなくなりました。 既存の無料プランユーザーのデータ自体は消去されませんが、有料プランへの切り替えを行わない限り再び操作できるようにはなりません。 新規アカウントには14日間の無料トライアルが用意されていますが、恒久的に無料で使い続けられるプランはなくなっています。
| プラン | 月額(税別) | 主な条件 |
|---|---|---|
| スタータープラン | 8,980円〜(税込9,878円) | フルユーザー3名・閲覧ユーザー10名、登録目安5万件 |
| ベーシックプラン | 49,800円〜 | フルユーザー10名・閲覧ユーザー10名 |
| プロフェッショナルプラン | 要見積り(150,000円〜) | 個別要件に応じて設計 |
移行先の選択肢を公平に比較する
「とりあえずzaicoの有料プランに移る」以外にも選択肢はあります。ここでは個人・小規模事業者が現実的に検討しやすい4つの選択肢を、良い面・注意点の両方を含めて比較します。
| 選択肢 | 費用 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|---|
| Excel/スプレッドシート | 0円(既に持っている場合) | 品目数が少なく、担当者が一人で完結し、更新頻度も低い運用 | バーコード入力なし。複数人での同時編集に弱く、現物とのズレに気づきにくい |
| Square 在庫管理 | 無料(Square POSアカウントが前提) | 実店舗でSquareレジを使って販売している小売店 | 在庫増減がレジでの販売・入荷操作と連動する設計。レジを通さない入出庫(社内消耗品・現場資材など)の管理には不向き |
| Zoho Inventory | 無料枠あり(月50受注・1ユーザー・倉庫1つ)。有料は年払いで月4,600円〜 | 受注処理とEC連携をまとめて管理したい卸・EC事業者 | 無料枠の制限は「品目数」ではなく「月間受注件数」基準。単純な在庫台帳としての置き換えとは設計思想が異なり、多機能な分だけ画面も複雑 |
| タナオロ | フリー200件まで無料(zaico旧無料プランと同条件)・スタンダード月980円(件数無制限) | zaicoのような品目ベースの在庫台帳を、軽量なまま引き継ぎたい個人・小規模事業者 | 入出庫管理中心の軽量ツールで、受発注やEC連携などzaicoの高度な機能はまだない |
それぞれ、実際どう向いているか
- Excel・スプレッドシートは費用ゼロで始められる一方、入力は基本的に手作業です。品目が数十点程度で、現物とのズレが起きても許容できる規模なら無理に乗り換える必要はありません。 ただし複数人が触るようになった途端、上書き事故やバージョン違いのリスクが上がります。
- Square 在庫管理はSquareレジで会計している店舗であれば追加費用なく在庫連動が手に入る点が強みです。逆に、販売を伴わない入出庫(現場の資材管理や社内備品管理など)が中心の事業者には、そもそも用途が合いません。
- Zoho Inventoryは受発注・複数倉庫・EC連携まで見据えるなら選択肢になりますが、無料枠は「品目数」ではなく「月間受注件数」で制限される点がzaicoの無料プランとは根本的に違います。zaicoを単純な在庫台帳として使っていた場合、感覚が異なるため慣れが必要です。
- タナオロはzaicoと同じ「品目ごとに数量を管理する」台帳形式で、CSVでの移行を前提に作られています。zaicoの「在庫エクスポート」からダウンロードしたCSVはそのままアップロードでき、物品名・数量・単位・コード・カテゴリ・保管場所・状態の列を自動検出して対応する項目に割り当てます。この自動マッピングはzaicoのCSV形式に合わせて実装済みの機能です。
まとめ
zaico無料プランの終了は、良くも悪くも在庫管理の運用を見直す機会です。品目数が少なく手間も許容できるならExcelのままでも問題ありません。 POSレジ運用と一体化したいならSquare、受発注まで含めた多機能ツールが必要ならZoho Inventory、zaicoと同じ感覚で品目台帳を軽く引き継ぎたいならタナオロ、というのが現実的な整理です。 具体的なCSVの移行手順は「zaicoからCSVで在庫データを引っ越す手順(5分)」にまとめています。